ワイン各種
トカイワイン
ルイ14世にワインの王様と云わしめたトカイワイン、白ワインなのですが、美しい琥珀色をしています。
16世紀半ばに偶然貴腐化したブドウを白ワインに混ぜて熟成させたところ、粘度、糖度が高いデザートワインが世界で初めて生まれました。
世界三大貴腐ワインとは、ハンガリーのトカイ、ドイツのトロッケンベーレン・アウスレーゼ、フランスのソーテルヌです。
バダチョニー
ハンガリーの海と云われているバラトン湖に、南向きの斜面を見せているバダチョニーは良質のブドウ畑があります。
リースリングや、スーケバラートなどの白ワインが有名です。
ヴィラーニュとシクローシュ
ハンガリー最南端のブドウ栽培地区で温暖のため地中海産のワインのようです。
ヴィラーニュは赤ワイン、シクローシュは白ワインがヨーロッパでは良く知られています。
レアーニカ
ハンガリー語で“乙女”という意味。小ぶりな房と、完熟時の小さくて褐色がかった色が特長。19世紀頃から栽培され、今日ではハンガリー全土でみられるほど一般的な品種に成長、多用なアロマとブーケを持ち、じっくり熟成したものは変化に富んだ香りをもち、独特のアロマと精巧な味わい。
ブダイ・ミュラー・トゥルガウ
外見は緑がかった薄い黄色で、柑橘系の香りが広がります。爽やかな酸味を持ち、果実味豊かなワインです。
長い歴史があるエティック・ブダ地域でのワイン生産ですが、近年特に高品質のワインづくりに力が注がれています。このニャカシュ・ピンツェ(ピンツェはマジャール語で”ワインセラー”の意味)も、1997年にできた比較的新しいワイナリーで、フレッシュで酸味が心地よい白ワインを得意としています。ワインメーカーは、ハンガリーにおける2002年度ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、マヤ・エルネーです。
ティハニ・カベルネ・ソーヴィニヨン
ティハニ半島育ちの鮮やかなルビー色のワイン。オーク樽で18カ月の熟成とそれに加えて
ビン熟成が相まってタンニンが程良く渋みがまろやかに仕上がっています。
胡椒のようなスパイシーな香りと樽からの香ばしさが混じり合う、
複雑で深みのある味わいです。
エゲルワイン
エゲル地方のワインと言えば、誰でも思い浮かべるのがエグリ・ビカヴェールです。
エゲル城に立てこもった兵士達が士気を高めるために赤ワインを飲んでいるところを見た、敵方のオスマン・トルコ軍は、ハンガリー軍が牡牛の血を飲みほしていると思い、恐れて撤退し勝利した事に由来して、エグリのビカヴェールと呼ばれるようになったと云われてます。
ビカヴェールとは「牡牛の血」と云う意味です。
エグリ・ビカヴェールは単一種のブドウでは無く、エグリ地方の4種のブドウを混ぜて造られています。
エグリ・ビィカベル
ブダペストの北東、エゲルの町でつくられ”牡牛の血”の別名で呼ばれています。伝説によると、16世紀にオスマントルコ軍に攻められていたエゲルで、指揮官ドボー・イシュトヴァーンは、ハンガリー軍兵士の士気を高めようとワインを振舞いました。オスマントルコ軍は、真っ赤なワインを飲んで騒ぐハンガリーの兵士たちを見て、牡牛の血を飲んでいると勘違いし、恐れおののき退散したそうです。
いきいきとしたルビー色で、柔らかなボディとなめらかな風味で評判通りのしっかりしたワインです。